変わることについての覚え書き・3


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 *DAY2のお申し込みですが、あと2,3名で締め切ります。DAY1のみはまだだいじょうぶです。

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さて、引き続き、変貌・変容を遂げた知人の話です。

今回はB子ちゃんの場合。

B子ちゃんと知り合ったのも、A子ちゃんとほぼ同じ時期、自分がまだ高校生のころです。

しょっちゅう学校を早退して、ライブハウス通いをしていたのですが、
ある企画の手伝いをしていたのと、当時、自分より年下がいなかったせいもあって、いろんなバンドのメンバーも含め、結構たくさんの友人、知人がいました。

そのなかで、地方のあるバンドが好きになり、東京では多くても月に2回程度しか観れず、知り合う機会もなかったのが、
たまたま仲よくなっていた年上の女子グループがそのバンドと知り合いで、ときどき打ち上げに誘ってもらえるようになったんです。

B子ちゃんはそのバンドのヴォーカリストの彼女だったんですが、“ファム・ファタル” と呼ぶにふさわしい方で、蠱惑的で完全に小悪魔、わたしなど目に入らない、近づくことのできないオーラを放っていましたね。



普段は普通にOLをやっていて、ときどきスタイリストの手伝いや、バンドがツアーのときだけ休んでいっしょについてまわっているとのこと。

しかし、いったいどんな会社だったらこのひとがOLとして成立するんだ!? というような風貌と雰囲気、
それがますます彼女のミステリアス感を高めていました。

そのうち、二人が別れたという話を聞き、その翌月には復活した、そしてまた別れた、と、ありがちな話ですが、やがて完全に終わってしまったそうで、行方知れずになりました。

そのバンド自体ももともと危うくて、メンバー交代をしたりいろいろだったんですが、わたし自身もだんだん遠ざかっていって、いつしか存在を思い出すこともなくなりました。



それがあるとき。

A子ちゃんと再会したのと同じなんですが、自分のバイト先の、かなり年上の同僚男性から、ちょっと紹介したいひとがいるから今度連れてくる、と言って、やって来たのがB子ちゃんでした。

容貌や話し方、振る舞いは別人だったんですが、A子ちゃんちがって、「もしかしてB子ちゃんなのでは?」と思い当たる顔立ち、そのときは聞いていいのかどうかわからず挨拶だけして、
次にひとりで遊びにきたときに、思い切って聞いてみると、その通りだと。

わたしのことはやはり目に入っていなかったようで(笑)、覚えてなくてごめんね、とのことでしたが、まさかこうして1対1で話す機会が訪れようとは文字通りに夢にも思っていなかったので、かなり興奮して、根掘り葉掘りやりましたね(笑)。


まず着ている服、そしてとにかく話し方と表情が完全に変わっていました。

自分が知っている彼女は、いつも黒やサイケ、ゴシック調の古着を基調としたファッションにくわえタバコ(細長いやつ)、いつも気怠そうな話し方で、完全に世界を斜め端っこの上から眺めてる感じ、まさにアンダーグラウンドの女王風。

それが白、アンティークのブラウスやハンカチなどにみられる、あの独特の白、たぶんドレスみたいなのを着ていたと思いますが、
ひとことで言ったら、やっぱり清楚、清楚なお嬢さまです。


なぜ変わったのか、何がきっかけだったのかを、気分をそこなわないように細心の注意と敬意をはらいながら聞くと、
いろいろ紆余曲折あったようですが、こちらもやはり運命のお相手との出会いだと。

ちょうど、いままでの自分の生活、生き方をやめたいと思っていた時期で、思い切って東京に出てきて、もともと好きだったアンティークのお店でバイトをはじめてそこで知り合い、とにかくこのひとにふさわしい女性になりたいと思ったと。

お相手は輸入会社の社長さんで、B子ちゃんよりも年下、すでに結婚が決まっていて、彼のお母さんがお料理だったかお花だったかの先生で、自分とは何もかもちがう環境、料理もものすごく下手だったし、こんな恥ずかしい自分ではだめだと、料理教室に通い、お花も習いはじめたのだそうです。


後日、その、B子ちゃんの王子さまを連れてきてくださったんですが、いやいやびっくり、普通におしゃれなスーツを着ていて、一見社長といった地位のある方には見えない、腰が低くとても柔和で、
完全に自分の周囲にはいないタイプの方でした。

お二人ともほんとうに幸せそうで、
周囲にハートが舞ってるのが目に見えるようだったのを思い出します^^



先日のA子ちゃんは、暗黒の女王から森の妖精へ、
今回のB子ちゃんは、アンダーグラウンドの女王から清楚な社長夫人へ、

彼女たちを知る誰が予想していたであろうかという変化、というよりもこれはもう転生、といってもいいくらいの変わりっぷり。

けれどこれはもちろん、かなり極端な例です。

実はこの、「何かをやめたことで変化すること」について考えていたら、ほかにもいろいろ思い出したひとたちがいるんですが(というか上の二人が極端すぎたため忘れていた笑)、

終わらなくなるので、WSのときに、何をやめたのかを含め、ケース・スタディとしてお話ししようかと思います。


ちょっとだけ書いておくと、変わったひとみんなに共通するのは、
たぶん「執着するのをやめた」。

過去の自分、ネガティブな自分に対する執着、といってもいいかもしれません。

同時に「現実をコントロールしようとすること」をやめ、「誰かや何かに変えてもらおうとすること」をやめ、「それまでのセルフ・イメージにしがみつくこと」をやめた。



と、きのうの夜、ここまで書いて保存しておいたんですが、今朝起きたら、もう3年前からメルカリに出品していたまあまあ高額商品、しかも夏物が売れていました。

それは抽選販売でしか買えなかった結構レアな服で、いつも通りまんまと当選(笑)、

しかしサイズが大きすぎてやはりからだに合わず、さらにかすかにシミをつけてしまったもので、新品は3倍以上の価格でどんどん売れていたのですが、
かすか、とはいってもシミ付きですからねえ、ずっと売れ残っていたのでした。

ちょうど、もう売れなくてもいいかなあ、なんなら値下げするか、あるいは来年また出品するか、と思って寝たんですけど、

まさに執着をやめた、わかりやすい例ですね^^

実際、最近捨てたり友だちに譲ったりしてどんどんものを手放していますが、こうした出品については、全然値切られずに売れていっています。

でも、一刻も早く売れてほしい、部屋から消えてほしいみたいに思ってるものとか、
これはやっぱり売れなくてもいいかも、持っていたいかも、
というものは、「いいね」がめっちゃついても、値下げ希望のコメントさえつかない。

ほんと、頭のなかといっしょですね^^



というわけで、とりあえず、この「やめたら変化」シリーズは終わりです。
このブログに何か書くのも、たぶん、あと2,3回かなと思います。


そういえば、ワークショップ当日は「冬至」。

この日は古くから、「太陽の生まれ変わる日」として祝われてきたそうですが、やばいじゃん! 何に生まれ変わりましょうかね(笑)。

また、来年DAY2の1/11は、いま調べたんですけど「天の恩恵によりすべての人が福を受ける」という意味の天恩日で、「特に人生の転機となる行動がツキを呼ぶ」とされる日だそうです。やばっ(笑)! 

でもねらったわけじゃないんですよ、DAY1は、年末のちからを借りて頭とこころの整理、次の週はさすがに年末すぎるので21日がいいかな、と、

そしてDAY2は、日付に1が3つも並んでて、誕生日のろうそくみたいでいいな、という理由で決めたので(笑)。


とにもかくにも、この大きな切り替わりの日に、
よければみんなでいっしょに、何かをやめてみましょう(笑)。



それではまた^^
長々と読んでくださり、ありがとうございました。



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