なぜからだの声をきくのか。
今朝、反り腰のためのヨガのポーズをはじめてやってみたのですが(むかしから反り腰なので)、そこで右足を動かしたとき、軽い痛みやぎこちなさと同時に一瞬おそれが出てきて、
ああ自分、骨折したんだった! と思い出してちょっとびっくり。
つまり、もう折れたことを忘れるくらい回復していたんですよね。
けれど、そこにはまだ警戒心やおそれの感情が記憶されている。
今年3月に生まれてはじめて骨折して、最初の病院では即手術と言われ、自分の住んでいる地域からは遠かったので、翌日近所の病院に行くと、やはり即手術。
でもここではできないので紹介状を書きます、と最初の病院と同じ回答でしたが、わたしはどうしても手術を受けたくなかったんです。
で、自分は手術をしたくないのだけど絶対にしなくてはいけないのか、した場合としない場合、どういった影響が出るのかなどもう尋問のごとくしつこく聞いて、
しない場合、骨がずれてくっつく可能性があり、そうなると今度は大規模な手術になるとの見解でした。
でも、必ずそうなるわけではないとのことだったので、やっぱり手術せずにギプスで治しますと伝えたところ、もう一度考えてみて3日以内にまた連絡くださいと言われ(それ以降は骨の再生がはじまるので手術できない)、その日は帰宅。
それまで自分の選択に迷いなし! と思っていたものの、あれだけ言われるとさすがに信念も揺らぎはじめてきて、もしかしたら、これは頭、
つまり手術や入院をしたくないという自分のエゴ/マインドからの選択なのかも、、と思い、念のため、骨折の当事者である右足に聞いてみることにしたんです。
当然手術なんかいやだよねーと思いつつ、「ほんとはどうなの?」と聞いてみると、「できれば手術してほしい」との返答。
うっそーーーとかなりのショックを受け、なんでなんで??? と問うと、「プレッシャーがひどい」とのこと。
自分としては、手術をいちばん嫌がっているのは右足のはずだと思っていたし、折れたときいちばんに決めたのは、とにかく右足含めこうなった自分を責めないこと。
そして運が悪いとかツイてない等、起こったことにジャッジしないことだったので、さらにショックだったんです。
で、自分はあなたのこと責めるつもりはないし、なんでそんなにプレッシャーなのかと聞くと、
「いやプレッシャーでしょう、周り関係ないし、ひとりでがんばれるだけの自信がない、この状態で自己治癒力とか無理だし」とのことで、
そんなふうに思ってたの?? と思うとさらにショック&ものすごくかなしい気持ちになりました。
たしかに左足も捻挫してしまっているし、人生初の松葉杖の扱いに両手両腕は目が泳いでしまってるくらい焦りと緊張感高まりまくっているのもわかっていたし、もう自分全員ばらばらじゃん!! と。
同時に、ここで自分全員を一つにまとめるのは自分しかいないのだ、と。
もう一度右足に、ほんとのほんとに手術したいの? と聞くと、右足は、
「そりゃあほんとは自分だって手術なんかいやだ、ボルトなんて入れてほしくないし、また抜くために切開されるなんていや、でもこのプレッシャーに耐えられそうにない」
との返答。
そこで、左足、両手、その他全自分に対して、みんなそれぞれ人生初のことでたいへんだと思う、結局こんな目にあわせてしまったのはすべて自分の責任であることを詫び(カレー食ったあとで美味い美味いと浮かれて転んだわけですから。。)、
ここはなんとかみんなでおたがいを労い、気づかいつつ力を合わせてがんばっていこう、右足の骨が安心してくっつくのを応援しようと提案し、
全員のコンセンサスをとって、手術なしのギプスでいくことに決めたのでした。
そして先月頭の定期検診。
いよいよ正座やジャンプの許可がおりて、まだ一部折れてるけどもうだいじょうぶです、との先生の言葉にやったー! と浮かれていると、
実は、と先生が急に神妙な面持ちにって「いまだから言いますが、ほんとうは骨、くっつかない可能性があったんですよ」と衝撃の告白が。
わたしの右足は、思いのほか奥が少し複雑に折れていて、手術をしない場合、これまで骨がくっつかなかったケースがあるとのこと。
たしかに骨折したことのある人たちの経過とくらべると自分は遅いなと感じていましたが、そうだったのかと。
「でも、最終的に手術しないほうが回復が早かったという結果になりました。もう安心です」との言葉で思わず先生とハイタッチしようと構えたものの先生はスルー、ほら見てくださいとレントゲン写真に向き直って、
「これが7月の状態です、ほらまだこんなに折れてるでしょう? そしてこれが5月、このときはほんとにくっつくのか心配だったなあ、だって折れた直後がこれですよ?」と、走馬灯がはじまってしまい、
最後に「すべて自己治癒力です。ご自身の力なんですよ」とおっしゃってくださったときには号泣するかと思うくらい感激しました。
あのとき、右足の声を聞いてよかったなと、ほんとにほんとに思いました。
自分のことをいちばん知ってるのって、やっぱり自分なんですよね。
こたえは必ず自分の中にあって、そこに気づこうとするかしないかだけ。
自分がどれだけ自分に興味をもってみようとするか、つながろうとするか。
それなんだと思うんです。
それは能力なんて一切関係ないし、難しいことなんかではまったくない。
だって、自分なんだから。
よく不思議だなと思うのは、ガイドとかマスターとか外の存在とつながりたいと思うのに、なぜ自分とつながろうとしないのかなということです。
どうして外の誰かではなく、自分の声を聞こうとしないのかなって。
わたしが呼吸のクラスをはじめたのは、まさに右足のおかげなんですよね。
あさって11月19日& 26日(木)行う「夜の呼吸」のワークは、
自分のからだにアクセスして、コミュニケーションをはじめる準備みたいなものです。
それはあまりにも簡単で、え、これでいいの?? と思うほどシンプルです。
この肉体で生きること、人間として生活することが困難な方にこそ、
自分のからだ、しっかり感じてほしいなと思っています。
何より、自分がそうなので(笑)。
そんなわけで、まだご参加受付中、今回のワークは録画のみのご参加もOKです。
仕事納めなどしたあと、年末年始ゆっくりお一人で繰り返しやってみていただきたいため、視聴期間を来年1月7日まで延長しました。
もしかしたら寝てしまうかもしれませんが(笑)、
ご自身のからだ、ぜひ、あらためて感じてみてください。
☆☆☆「夜の呼吸」詳細は こちら です。
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